noh/能楽の作り物
竹清堂は1970年来、観世宗家 ・観世能楽堂 ・国立能楽堂をはじめ、
宝生能楽堂 ・横浜能楽堂・MOA美術館能楽堂 ・豊田市能楽堂、
等へ能楽の作り物を制作納入しております。
作り物は簡素ながらとても厳しい材料選びのなか作っています。
竹清堂では代々培ってきた竹の性質を考え、現代の竹材とを照らし合わせて時代にあった物を制作しています。
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編み笠
道成寺
今昔物語の巻14を素材としています。
作り物の中でも輪蔵と共に大きな道具の一つです。
作り物の鐘本体は竹で組まれていますが、重くする為に鉛を下輪に入れさらにその上に藁束を数十束取り付けてシュロ縄で締めています。
「ぼうじ」と呼ばれる白い布で巻いた後、緞子で覆います。
能「道成寺」は恋を裏切られた女の哀しさ、尽きる事のない執念の恐ろしさをダイナミックな演出と演技を尽くして表現しています。
舞台は乱拍子・急ノ舞・鐘入り・祈り・調伏(ちょうぶく)と展開しますが乱拍子ではシテ(主役)と小鼓の一対一のやりとりが見所の一つと言われています。
能楽においては曲目や役柄を初演することを披く(ひらく)といいますが、
今までの修行の集大成で道成寺を披くことの重さは格別なものと意識されています。